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ポーン・エンディング(問題編2)

その2

B

Seirawan - Kasparov, Niksic 1983

黒の protected passed pawn を考慮にいれて勝ちを見つける問題です。
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ポーン・エンディング(問題編1)

次回例会向けの問題です。
テーマは 「pawn break の可能性を含む corresponding sqaure」 です。

W

W

ポーン・エンディング(7)

黒キングがポーンの前のマスを守る形を考えます。

①h-pawn の場合

=/=

永久的に h6 のマスを守ることはできませんが、g8 と h8 のうち、正しいマスを選べばドローにできます。



+/-

白のポーンが2段目ならば、黒キングがどちらに引いても one tempo かえることができるので白必勝となります。



②g-pawn の場合

+/-

白キングが g6 に入れるので手番に関係なく白必勝です。

サマーオープンより

リストトップ2間の決勝戦を載せたいと思います。
塩見さんは初日 bye のためトータルとして FM が 0.5 ポイント優勢です。

1.e4 c5 2.c3 g6 3.Nf3

3.d4 cxd4 4.cxd4 Bg7 もあると思います。

3...Bg7 4.d4 cxd4 5.cxd4 d5 6.e5 Bg4 7.Qb3 Qb6

W

8.Qxd5

この手はやりすぎのようです。

8...Bxf3 9.gxf3 Nc6

W

10.Bc4(! - Shiomi)

8.Qxd5 の時点の読みは 10.Qb5 Qxd4 11.Qxb7 でしたが、11...Qb4 を見逃したとのこと。
12.Qxb4 Nxb4 13.Bb5+ Kf8 14.Na3 Bxe5 で e5 ポーンを取り返されます。

W

ただ、この局面の評価は難しく、白はポーンの形が崩れている代わりに、展開の早さと two bishops が残っているので、白のチャンスも見過ごせません。「unclear」が妥当でしょうか。

10...e6 11.Qb5 O-O-O 12.Qxb6 axb6 13.Na3 Nxd4 14.f4 Nf3+ 15.Ke2 Nd4+ 16.Ke1 Nf3+ 1/2-1/2

W

最後はパぺでドローで優勝確定です。
白にも守りようがありますが、指しやすい黒に実戦的チャンスがあると思います。

例会より

1.d4 d5 2.c4 e6 3.Nc3 Nf6 4.Bg5 Be7 5.e3 O-O 6.Nf3 Re8 7.Rc1 c5 8.cxd5 Nxd5 9.Bxe7 Rxe7 10.Nxd5 Qxd5 11.Rxc5 Qd8 12.Bd3 Bd7

W

13.Bxh7+

B

すでにポーン得なので 13.Qc2 or 13.0-0 で問題なく勝てますが、ブリッツなのでサクります。

13...Kxh7 14.Ng5+ Kg6 15.Qg4 f5 16.Qh4?

B

16.Qg3 が正解で 16....Kf6 17.e4! から e5 で白の勝ちでした。

16...Qb6?

W

16...Nc6!

17.f4?

B

白勝ちの手はいくつかあります。評価が高いのは 17.g4 でした。
この辺は自分の攻めのセンスがないのが分かります。

17...Qb4+ 18.Kf2

B

18.Kd1 でまだ少し白がいいようです。

18...Qxb2+ 19.Kf3? Bc6+ 20.Rxc6 bxc6? ここは 20...Nxc6 の一手

21.Qh7+ Kf6

W

ここでは 22.Qh5! で Nh7 を狙う手が正解でした。

22.Qg8?

B

22...Qb7! なら黒は耐えられます。

22...Na6 23.Qxa8 Qxa2 24.Qf8+ 1-0

B




そもそもこのような試合は持ち時間5分で指すべきでしょうか?
私は普段このようなアタックを仕掛けないので、ブリッツでしか指さないので、見えればあえて指します。

サマーオープン

拉致から解放された火曜日の夜、どくぜんてきブログでサマーオープンの最終結果を確認しようと思ったら、いつまで経っても更新されません。そうしている間に東京CCのHPに結果がアップされました。

そこで3連敗のショックにより更新が止まったであろうと推測できます。
個人としては、とくにブログ管理者は勝ち試合ばかりでなく負け試合も記事にすべきだと思います。

競技として戦う以上、相手がどんなに強くても負けるのは絶対に嫌なことです。ええ、負けるのは絶対に嫌なことです。負け試合からこそ学ぶべきことが多くありますが、実際に自分の負け試合を分析するのはトラウマを呼び起すことになります。私も過去の負け試合は長い間封印してきましたが、最近見直せるくらいの精神はつきました。

そして気付いたときには方向性を誤っていたことも事実で、目標が勝つことではなく、負けないことになっていました。他の人が同じようにならないことを祈ります。

今回は次の格言で締めたいと思います。
「勝つ過程を楽しもう」

ポーン・エンディング(6)

3連休は月曜が唯一の休息日になるはずだったのに騙されて働かせられ、この時間まで帰れませんでした。徹夜明け休み?そんなものは最初からなかった。



ポーンが固まっていない場合、白キングは前からポーンを攻めることができます。

+/-

これは手番に関係なく白の勝ちです。



=/-

1段下げると白番のときに白勝ちからドローに変わります。
ポーンが7段目よりも6段目がいい例です。



+/=

黒の h-pawn が残る場合、ドローのチャンスは半分残ります。
黒は g-pawn よりも h-pawn が残った方が守れます。



+/-

白キングが h6 に侵入して必ず勝つためには、どちらかのポーンが2段目で手番を自在に変えることができる場合です。

ポーン・エンディング(5)

2 vs 1 でも、パスポーンがなく、ポーンが固まってキングのみ動く状況なら人間でも即座に評価できます。

まずは基本形です。

=/=

簡単な評価としては、白キングはポーンの横の3マスにたどりつけばポーンをとれます。
(しかしポーンを取れば勝ちとは限りません。ポーン・エンディング(1)を参照)

2 vs 1 では
①残りのポーンの tempo が加算される
②ポーンを取れば 2 vs 0 で勝ち。

の違いがあるくらいです。

+/-




特殊なケースは stalemte が絡む場合です。

=/=

=/=

成立条件は、まず

①黒のポーンが7段目
②黒のポーンの前を白ポーンが占めている

の2つです。

次に 白のポーンが f + g-pawn の場合を考えます。

+/-

白は f-pawn を進めて勝ちです。

stalemate の条件③は、白のポーンが g + h-pawn であることです。

ポーン・エンディング(4)

ポーン・エンディングに限らず、エンディングは全般的に研究されない傾向にあります。むかしのことですが、Shulman が bookreview のためにポーン・エンディングの本を読んでいたところ、別のGMが「なぜそんな本を読むのか」といったとなんとか。

しかし、逆に考えれば、レーティングの高いプレイヤーでもエンディングではミスやブランダーを連発してくるということです。エンディングを鍛えて棋力を向上されることは有効な選択の一つであること確かです。

レベルにかかわらず、ポーン・エンディングの本としてまず 
"The Final Countdown" by Willem Hajenius & Herman van Riemsdijk, 1997 
を読むべきです。

corresponding sqaure という、非常に重要な考え方を詳しく説明しています。

ポーン・エンディング(3)

今月は終電ですら帰れないのになぜ更新しているのか自分でも謎です。



前回の続きで、実際にドローとなる局面を考えてみましょう。

=/=

この局面はどちらの手番でもドローです。
黒番なら 1...g5 の only move です。



+/=

黒のポーンが g6 だと白番で勝つチャンスが生まれます。
1.g3! が正解のようです。



以上の結果だけを聞いても普通に理解できません。
ましてや試合中に限られた時間内で判断を下すのは到底不可能でしょう。

まずはポーンが固まって動けず、キングのみ動く状況を理解する必要があると思います。


ポーン・エンディング(2)

ポーン・エンディングで、通常のプレイヤーがすぐに形勢判断できるのは 「K + P vs K + P」 までだと思います。これを狭いと思いますか?

むしろ次の K + 2P vs K + P の駒割りが非常に複雑なのが現実です。
このうち、2P側のパスポーンが 1 or 0 の場合、勝ちかドローかが微妙になります。

私的仮説ですが、攻める側のポーンは進んでないほど勝つチャンスがあり、守る側もポーンが進んでないほどドローのチャンスがあります。ことは単純ではなく、お互いのポーンが一切進んでいない状況では一概に結論を出すことはできません。

Behind the Scene でボロクソに言われた 田中俊樹 - 中村尚弘戦の形を考えましょう。

B

白 g,h-pawn vs g-pawn では、結論からいうと、4段目の黒キングが2段目の白キングを抑え込む場合にドローがあります。上の試合の R 交換後は白キングの位置が十分です。

実戦的にはポーン・エンディングを避けるのがとにかく賢明です。場合によってはポーンエンディングにするのが唯一の正解ですが、大抵、勝つ方も難しい手順を踏むので誤魔化しの余地もあります。


プレイヤーの思考ロジック

チェスの本を読んでも、強いプレイヤーがどこまでがオープニングの準備で、一手ごとに、どのような経験を前提に、どう局面を評価し、どこまで考えたかはわかりません。しかしもっとも参考になるのは、そのようなプレイヤーの思考ロジックを説明した本でしょう。
すぐに思いつく限りでは、Rowson の Seven deadly Cehss Sins のRowson - Morozevich戦について詳細に思考内容を説明しているくらいでしょうか。それでも解説はその一試合だけです。

中盤のプランを見つけるのに時間を使いすぎて重要な局面で時間切迫になったり、複数の選択肢から手を選ぶ理由などの説明も望ましいです。

もしくは、重要な局面で読者に評価/計算問題を出す本も有効だと思います。
Dvoretsky の本がその形式ですが、内容が難しいです。

序盤のアドバイスとして中盤の一般的プランを学べといいますが、その点に特化した本をもっと作れといいたい。
初期の Starting Out シリーズは読みやすけども情報量が少ないので、既読者向けのシリーズが出てもいいと思います。逆に、最近の(私が持っている) Starting Out は情報量が多すぎで、何が最小限必要な知識か不明になっています。最近の本だと Move by Move シリーズが読みやすいと思います。

simple theme(3)

手抜きその3。

W



W



W

simple theme(2)

手抜きその2。

W



B

※f4 の白の Q が抜けていました



W

simple theme(1)

以下の問題はテーマが同じです。最善の変化をかんがえてみてください。

W



B

※f4 の白の Q が抜けていました



W



W



W



B

快速選手権2012 (2)

優勝者の一局を紹介したいと思います。

Gonzalez(1797) - NN(1900台)

※Gonzalez氏のレーティングは 1797(S82) から 1975(S83) に上がっています

1.d4 Nf6 2.c4 e6 3.Nc3 Bb4 4.Qc2 O-O 5.e4

何年か前に流行した変化です。白のスペースに対して黒は展開の速さで戦えます。

5...d5 6.e5 Ne4 7.Bd3 c5 8.a3 Bxc3+ 9.bxc3 Nc6 10.cxd5 exd5 11.Ne2 cxd4 12.cxd4 Qa5+ 13.Bd2 Nxd2 14.Qxd2

B

黒はどこかで ...f6 として、白のセンターを崩しにいく必要があります。
ここで Q を交換してから ...f6 か、すぐに ...f6 でほぼイコールだと思いました。

14...Qa4?! 15.O-O f6

W

Q の交換を避けて d4/e5 に pressure を掛ける狙いですが、白のスペースと two bishops に対抗するまでの影響はありません。
この後、白が局面をどのように改善するか見てみましょう。

16.Bc2 Qa5 17.Qe3! +/=

B

スペースで勝る白は駒の交換を避けます。

17...Bg4?! 18.f3 Be6 19.Nf4 Rae8 20.Qd3 f5 21.Rab1!

黒のポーンをビショップと同じ色に固定させます。
さらに最後の手で ...Qb6 からの d4 への反撃を止め、b7 を狙います。

21...Qc7 22.Ba4!

B

黒に bad bisop を残す戦略的交換であるとともに、c6 をピンにして駒得(さらには駒の侵入)を狙う強力な手です。黒は完全に身動きがとれません。

22...Re7 23.Rfc1 g6 24.Rc5 Rd8 25.Rbc1 Bf7 26.Bxc6 bxc6 27.Rxc6 Qb8 and White wins later 1-0




後日の IM の指摘として ...f6 のタイミングとして11手目がよかったのではないか、という意見があったようです。

W

本譜と比べて、以下の違いがあります。
 ・c5 と c3 のポーンを残すことで、...fxe5 dxe5 の交換時にポーンの形がいいこと。
 ・よって白に exf6 を強制できること。(d4 はその後に交換すれば望む形にできる)
 ・Q で f6 を取り返して、...Nd6 から ...Bf5 とぶつける可能性があること。

これで黒は序盤の問題を解決できると。

ポーン・エンディング基礎の基礎

K + P vs K は誰もが最初に教わる基本の一つです。
では次の局面を一瞥しただけで白番/黒番での結果がすぐに出てくるでしょうか?

試合では30秒の increment があるので、その場で考えて結論を出せると考える人もいるでしょう。
それでも複雑な局面の計算時には大きな助けになることもまた確かです。



position 1

W?/B?



position 2

W?/B?



position 3

W?/B?

Chess Lessons by Popov(1)

Kojima blog で紹介された「Chess Lessons (Popov 2011)」から出題したいと思います。5問目は復習の意味で掲載しておきます。
明日の例会は参加できない代わりに問題を出しておきます。



position 1

W?



position 2

W?



position 3

B?



position 4

W?



position 5

B?

この問題は5択にしたいと思います。

(A)白はポーンは進めないため、1...Ra4+ でチェックをすればいい。
(B)白キングが h-pawn に向かうのに対して、黒キングも 1...Kf6 と向かうべきだ。
(C)Bの考えと同じだが、f6 ではなく、1...Kf7 じゃね?
(D)端ポーンに対して最も重要なのは横からの当たりである。白の h-pawn は R ひとつで止めることができるので、残った a-pawn を黒キングが止める 1...Kd6 を指すべき。
(E)Dと同じ考えだが、d6 ではなく 1...Kd7 じゃね?

Q.正解は5人中何人いるでしょうか?(5~0人)正解者がいる場合、それは誰でしょうか?



position 6

B?


宿題(おまけ)

北千住からの帰りに見た問題の残りです。

W


W

もはやオープニングの問題ではない(1)

とある例会の局面を参考に、勝敗を分ける要因を考えてみます。

B

白が Be6-f5 と引いて h7 を狙ったところです。1...a3 2.Bxh7 Qd7+ とポーンを捨てる手がありそうで、3.Kg2 には 3...Bc5 で Rf2 を用意し、4.Qh5 には ...g5! で受けます。

1...g6??

自分のキングの前のラインを開ける手には細心の注意が必要です。
一定以上のレベルのプレイヤーなら、どうしても開けないといけない場合、そのラインを相手が活用できるかチェックを絶対に怠らないものです。

2.Qd4+ Kg8 3.Be6+ Rf7

W

g6 はとんでもない間違いでした。単純に f7 のピンをさらに攻めて白が勝てそうです。

4.Qf2? Qe8

W

白の予定は 5.Rf1 だったはずですが、5...Qxe6+! で返されます。
傍から見学していた私は 5.Qf6 の only move だろうと思いました。その予想は正しく、唯一の白勝ちでしたが、だったら 4.Qf2 の代わりに最初から 4.Qf6 と入るべきでした。

5.Qe2? Kf6 黒はこれで危険を脱出し勝ちを収めました。



勝敗を分ける要因として、自分の攻め手は見えるけど、相手の狙いには気付かないパターンが多いです。
また、攻める(反撃する)タイミングで間違えてチャンスを逃すことが多いと思います。

S83の訂正について


不戦局が計算されていたため、正しくは

野口恒治 2170 → 2161
三阪晋   2082 → 2107
木下晃  1809 → 1781
(敬称略)

となります。
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